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今年最後の買い物 [音楽]

話題スーザン・ボイル『I Dreamed A Dream』を買いました。
アルバムを発売開始日に買ったのは本当に久しぶりのことです。



20091201.jpg




そこまで気合を入れて買った理由は、ローリング・ストーンズのWild Horsesが一曲目に選ばれたということが大きかったのですが、やはりYouTubeを通して世界中に配信されたこの女性の歌声に感動させられたからです。彼女が猫と一緒に暮らしているというエピソードにも興味をひかれました。


名曲揃いで、クリスマスプレゼントにぴったりだと思います。
一番気に入ったのは三曲目のCry Me A Riverでした。
次回はぜひジャズ・スタンダードのアルバムを出してもらいたいです。



もしまだご覧になっていない方がいらっしゃいましたら、ぜひこの動画を年内に!

http://www.youtube.com/watch?v=1t8m7CkpIK0
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AS TEARS GO BY [音楽]

SHINE A LIGHT』を観た翌日。
一緒に映画を観た職場の同僚・Davidがこちらへやってきて、
無言でわたしのデスクの上に一枚のDVDを置いた。


なんと、『SHINE A LIGHT』のDVDだった。



“どうやって手に入れたんだ!?”



彼は人差し指を口の前に立てて、「シーッ!」と言うだけだった。
そうか、秘密か。それなら秘密でもかまわない。



これはたまらん!!



今晩またあの映画を観られるのだ! しかもうちで酒を飲みながら...
その後の数時間、気もそぞろに仕事したことは言うまでもない。

しかし映像と音声が出るようにPCのプログラムの設定を変えたり、ソフトを新たにダウンロードしたりで結構手間がかかってしまい、結局映画を見たのはDVDを受け取ってから二日後だった。


ようやくPCのモニターに映像が現れ、
キースの荒々しいギター・リフがヘッド・フォンから耳に飛び込んできた。
まさに劇場で観たあの映画だ!
画面に釘づけのまま、あっという間に二時間が過ぎていった。
途中何度も泣けて、ティッシュで鼻をかまなければいけなかった。
初めて劇場で観た時もこっそり涙したけど、
さすがに隣に同僚が座っているのでぐっとこらえていた。
それに劇場は映像だけでなく音響もド迫力だったので、
そっちに圧倒されっぱなしだったのだ。


DVDで見た二回目は、落ち着いていろいろ思うところがあった。
ファンといっても、わたしがストーンズを聴くようになったのは1980年代で、すでにメンバーの平均年齢は30代後半に差し掛かっていた。ライブ・アルバム『STILL LIFE』の批評にも、“もうミックはこれが限界だろう”とか、“大規模なワールド・ツアーはこれが最後になるだろう”などという声が多かった。また一番気がかりだったのは、その頃ミックとキースの不仲が取りざたされていたことで、確かに映画『Let's Spend the Night Together』(1983)では、ステージ上でのミックとキースはお互い近づくことも目を合わせることもほとんどなかった。そしてミックのソロ・アルバムが続けて発表された頃は、「ストーンズ、危うし!」と思ったファンも多かったのではないだろうか。

でも、ストーンズは解散しなかった。
バンドは幾多の困難を乗り越え、まったく信じられないことだがまた最良の時を迎えたかのように若々しく活動している。もちろん往年の演奏やステージ・パフォーマンスは望めないが、そんなものはこちらも期待していない。

ストーンズを聴き始めて25年(古いファンからみれば、たったの25年!)。
最近はこうやってブログなどを書いたりして過去を振り返ったりすることが増えてきた。すでに当時の彼らの年齢も超えてしまっている。それでも、やっぱり自分の中には今も変わらずストーンズがいて、現在進行形で活動するストーンズは相変わらずかっこいい。自分はストーンズ・ファンであって本当に幸せだと思う。今回それを実感できたことがとても嬉しかった。


キースの12弦ギターをバックにミックが歌うAS TEARS GO BY。
ミックが歌いながらちょっとだけキースの方を見た。その後皺だらけのミックの横顔アップのシーンが続き、映画を観ている観客は否応なしにミックの深い皺を見つめることになる。だが今回見直してわかったことは、実はこの時キースもミックの横顔をじっと見つめながらギターを弾いていたことだった。カメラのフォーカスはあくまでもミックに合わされているのだが、キースのシルエットもしっかり映っていてその様子がわかったのだ。


mick.JPG


演奏が終わって、満面に笑みを浮かべたミックがキースに近寄っていった。
肩をポンポンとたたきあい、お互いをねぎらっていた。
一瞬のことだったが、そのシーンを目にした時は涙が止まらなかった。







sal_bnr_b.gif

ただ今劇場で公開中です。


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秋に聴くパット・メセニー、これまたよし。 [音楽]

二日続けての記事更新は久しぶりです。
この週末はとてもいい天気だったのですが、食料を買いに市場やスーパーへ出かける以外は家で過ごしていました。その理由は、アメリカメジャー・リーグのプレーオフをテレビ観戦しなければいけないこと、そして家の中にいる彼らから目が離せないことになるのでしょうか。

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週末を彼らと一緒に過ごすことは、わたしにとって安らぎの時間なのです。


当然週末ですから、家で一杯飲ることも楽しみの一つです。


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ワインは「ジャケ買い」ならぬ、「ラベル買い」をしてみました。
南米アルゼンチンのワインで、やはりカベルネ。
マヤ・アステカ文明時代の壁画を思わせるイグアナのイラストがおしゃれです。

酒の肴は、オヤジの店・巫雲の一品「皮蛋豆腐」を自分なりにアレンジしてみました。巫雲の皮蛋豆腐は香菜(パクチー)、にんにく、唐辛子が入っているのですが、今回家で作ったものは香菜の代わりに刻みネギを入れ、にんにく、唐辛子の代わりに柚子胡椒(iharajaさんからいただいたもの)を少し多めに入れてみました。香りづけにごま油を加えています。


家で過ごしたかったもう一つの理由は、最近購入したCDを聴くためです。


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パット・メセニーの新譜です。といっても今年2月に発売されたものですが。
ジャケットのイラストがとても味わい深くて素敵です。
今回はトリオの作品で、1999年のメンバーとは違って新しいトリオによるものです。


この季節にはぴったりの、しっくり聴ける大人のジャズ・アルバムに仕上がっています。



Day Trip

Day Trip




このアルバムの中に、IS THIS AMERICA?という曲が入っています。
2005年8月、アメリカの南東部をハリケーン・カトリーナが襲いました。
特に甚大な被害を被ったルイジアナ州・ニュー・オーリンズのことを思って作った曲だといわれています。とてもしんみりさせられながらも、希望も感じられる素晴らしい曲、素晴らしい演奏でした。


あれっ?
そういえば確か、昔も似たようなタイトルの曲があったなあ。


ああ、あれはTHIS IS NOT AMERICAだった。




1995年のパット・メセニー・グループ・ジャパン・ツアーから。





こちらはオリジナル・ヴォーカルのデビッド・ボウイによるTHIS IS NOT AMERICA。
とても、かっこいいです。


<追記>

オヤジの店・巫雲こちらで詳しく紹介されていました。

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伝説はいらない [音楽]

ジャズ・ミュージシャンには短命なアーティストが多い。
ビリー・ホリデー、バド・パウエル、チェット・ベイカー、クリフォードブラウン...


名前を挙げ出すときりがないくらいだ。


ジャズは昔から歌唱力や演奏能力の高さはもちろんのこと、破天荒なアーティストの人生そのものが伝説となる場合もあり、そこから生まれてくるアーティストの孤独をとことん掘り下げた作品こそ素晴らしいとされることが多い。まったくその通りだと思う。わたしもそんなジャズに心を奪われてきた。でもそれにあてはまらないアーティストもいるのだ。


1999年、ジャズ・ピアニストのミシェル・ペトルチアーニは36歳の若さでこの世を去った。生まれてからずっと重い障害を背負っていたとはいえ、そのあまりにも早い死はショックだった。前年にBlue Note大阪でライブを観ていて、次のステージを心待ちにしていたのに...その年の年末に予約を入れていた翌年開かれる予定のライブは自然消滅してしまった。



記録映画「ノン・ストップ - ミシェル・ペトルチアーニの旅」 (1996年) というものがあることを知ったのは最近で、偶然にも職場の近くにあるCD屋でDVDを見つけた。昔VHSで買った「Trio Live In Stuttgart 」(1998年)もカップリングされていたので迷わず購入した。

久しぶりに観たトリオのライブは素晴らしかった。
しかし、それ以上によかったのが記録映画「ノン・ストップ - ミシェル・ペトルチアーニの旅」 だ。1時間ほどの作品だが、映画でこれほど感動を覚えたのはここ最近なかったことだ。

映画では、ペトルチアーニがフランスからアメリカへ渡る前後の興味深い話が明らかにされるのだが、本人が懇意にしているインタビュアーとの会話がとても自然で生き生きとしていて、映画を観ている者をまったく飽きさせない。ピアノや曲のイメージについての話などは、ペトルチアーニが音楽に全身全霊を傾けて立ち向かっていた様子がうかがいしれる。

初めてペトルチアーニの姿を見た人なら少なからず衝撃を受けるに違いない彼のハンディキャップ。しかし、ユーモアをいっぱいもった彼の明るい性格と向き合えば、幸せな気持ちになれない人などいないはずだ。

何よりも彼の音楽は美しく、そして楽しい。
美しさと悲しさは表裏一体ともいうべき関係で、心を打つ音楽には共通して存在するのだけど、そこに楽しさという要素が加わるとなぜか作品としては軽く扱われるようになる。それはとても残念なことだと思う。

ペトルチアーニの音楽を聴いていて感じる楽しさは、日常にはびこっている現実逃避の軽さとは無縁だ。彼が創り出す音楽は、生活をもっと真剣に楽しんで、もっと真剣に苦しんでいる人々の姿そのものだ。多くの才能あるジャズ・ミュージシャンがなしえなかったことを、ペトルチアーニはやってのけたのだ。

でも、ペトルチアーニに伝説は似合わない。
そもそも、そんな言葉はペトルチアーニ本人がもっとも嫌うにちがいない。

生きていくことは大変で、時に苦しむこともあれば楽しめることもある。
そんな当たり前のことを忘れていたんだなあ。



映画のクライマックス・シーン






Non Stop Travels: Trio Live in Stuttgart

Non Stop Travels: Trio Live in Stuttgart

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD



最後のトリオでの演奏。



ライヴ・アット・ブルーノート東京

ライヴ・アット・ブルーノート東京

  • アーティスト: ミシェル・ペトルチアーニ,アンソニー・ジャクソン,スティーヴ・ガッド
  • 出版社/メーカー: ビデオアーツ・ミュージック
  • 発売日: 1999/10/15
  • メディア: CD



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この人この曲(10)陳建年:我們是同胞 [音楽]

台湾には中国大陸から漢民族が渡ってくる前からこの地に住んでいた人々がいます。現在台湾に住んでいる先住民族(中国語では原住民)は大きく分けて13の部族だといわれています。その中でも台東に住むピュマ族(卑南族)は昔から素晴らしい音楽を受け継いできたことで有名です。

陳建年はそのピュマ族出身のミュージシャンです。地元の警察官でもある彼の音楽活動はとてもゆっくりしたもので、およそコマーシャルなものとはかけ離れています。ですから、常にコマーシャルなものを求める台湾社会ではあくまでもマイナーな存在なのですが熱心なファンも数多くいて、一外国人として“ああ、台湾も捨てたものではないな”などと思ったりします。

とにかくこんなによく声が出て、豊かな歌心をもった人はそういません。中国語で歌ったものが多いのですが、詞はどれも彼が愛してやまない故郷・台東やそこに住む人々のこと。その詩世界は素朴な風景を歌いながら、先住民の熱い血潮のようなものが伝わってくるのです。

 

「我們是同胞」は、普段控えめな陳建年にしては珍しくメッセージの込められた曲です。中華圏の台湾社会にあってマイノリティである台湾先住民の思いを綴ったこの歌は、時に政治的な場で利用されることもあり、そこに彼らの苦渋の思いを感じずにはいられません。しかし、それでも陳建年はこの歌を歌い続けています。曲の合間に挟まれる先住民の伝統的な音楽の旋律と叫びにも似た掛け声の応酬に、人として生きることの喜びを感じてしまうのはわたしだけでしょうか。この曲を聴くといつも元気になるのです。

陳建年のホーム・ページ

http://pau-dull.com/

表示されない場合は「エンコード」で「繁体字(Big5)」を選択してください。

 

他們也是同胞!! 彼ら(ラーとマメ)も仲間!!


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新年 酒 音楽 [音楽]


新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いします

2008年正月 鯉三 ラー マメ

 

 

初日の出ならぬ、ハロゲンヒーターの光を見つめるマメ(左)とラーです。

 

寒い正月となりました。最低気温8度。日本の冬と比べればなんともない寒さですが、室内は暖房設備がない上に湿気が多いので身にしみます。猫たちもヒーターのそばで暖をとることが増えました。

正月休みに日本からやってきた信州出身の元同僚がお酒をプレゼントしてくれました。

長野市の地酒です。華やかな香りと馥郁たる味わいにため息をついてしまいました。

 

 

去年の12月23日。偉大なジャズピアニスト・オスカー・ピーターソンがこの世を去りました。

 

病気から復活して間もない1997年に発表された「A Tribute to OSCAR PETERSON Live at the Town Hall」というライブ・アルバムは、「Tribute」という言葉がまだ早く感じられるくらいに、若々しく生き生きとした演奏が楽しめます。豪華なゲスト・ミュージシャンとの息もぴったり合っていて、とてもスリリング。一曲目のAnything Goesやトランペットのロイ・ハーグローブが共演したMy Foolish Heartなどは何度も繰り返し聴いています。

うまい酒と最高の音楽を楽しみながらの正月。少し寒いですが格別のひと時を過ごしています。

 

Tribute

Tribute

 

追記:

年末の記事で新年のお言葉をいただいたsweet_grassさん、しまパパさん、カコさん、溺愛猫的女人さん、ようこさん、mito_and_tanuさん、tomomoさん、あけましておめでとうございます。今年も早速拙ブログにお付き合いくださって、ありがとうございます。


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この人この曲(9) THE DURUTTI COLUMN:NEVER KNOWN [音楽]

FMラジオから80年代の音楽が流れてくると懐かしい気持ちになる。MTVが全盛期だったあの頃、音楽は映像とともに楽しむものとして定着したのだが、結果的には流行に過ぎないものが多く、少し時間が経つと懐メロに変わってしまうものがほとんどだった。そういうのも音楽の楽しみ方の一つなのだろうが、流行した音楽というものはやはり色あせてしまうものだ。

学生時代、70年代後半のパンク・ムーブメントが終わって出てきた80年代のイギリスの音楽に親しんできたのだが、この頃にデビューしたバンドの中にとても異色のバンドがあった。それがDURUTTI COLUMNだ。バンドのリーダーであるVINI REILLYが病弱だったこともあって派手さのないバンドなのだが、現在も地道に活動を続けている。ヒット曲はなくとも発表されたアルバムへの評価はとても高く、その内の数枚を大切にしている。なかでも『LC』というアルバムは今でも繰り返し聴いている。

VINI REILLYの作り出す音楽の特徴はなんといってもギターの音色だ。“ジョッジョッジョッ”と爪弾かれる音はとても独特で、そこには激しいROCKのスピリットみたいなものは感じられない。かといって、フュージョンのように軽いメロディやリズムを聴きやすく弾いているわけでもないし、そんなテクニックを持っているわけでもないのだ。詩的...思わずそういいたくなるほど、アーティストを感じさせるミュージシャンであり、きっと本人は自覚していないその自然なスタイルは今も変わっていない。うれしいことだ。

アルバム『LC』はVINIのヴォーカルが少ないのが残念だが美しい曲が多い。特に少しトーンの低い暗い曲に味わいがある。六曲目「NEVER KNOWN」のギターの音はどこまでも切なく、この季節に聴くと胸にしみいるようだ。

 

LC

LC

  • アーティスト: The Durutti Column
  • 出版社/メーカー: Factory
  • 発売日: 1998/06/30
  • メディア: CD

 

映像はこちらで


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秋もボサ・ノヴァ [音楽]

台風一過の青空!とはいかないのが台北の天気。その後も曇り空が広がる毎日です。それでも気温はぐっと下がり、秋らしい清々しい空気に包まれています。

 

急に涼しくなったせいか、うちの猫たちの距離も縮まりました。

 

ヒタッ!

 

マメのタッチにちょっと戸惑い気味のラーです。

マメは片目が結膜炎のため、再びカラーをつけています。かわいそうですが、少しおとなしくなるのでこちらはかなり助かっています。

 

ところで、10月10日は台湾の祝日です。辛亥革命を記念した「中華民国建国の日=国慶節」です。多くの台湾の人にとっては中国大陸で起こった出来事など関係のないことでしょうが、台湾の国定の休日として定着しているのも事実で、この日は台風休みとは違った華やいだ雰囲気を味わえました。

 

その休日もあいにくの曇天でしたが、You Tubeで音楽を検索していて偶然とてもいい動画に出会いました。ボサ・ノヴァの名曲・Tarde Em Itapuã の演奏です。ボサ・ノヴァは日本では基本的に夏に聴く音楽だと思っているのですが、最近は季節に関係なく街のいたるところで流れる、ちょっとおしゃれな音楽になっています。そうなるとショット・バーで流れるモダンジャズと同じ扱いになり、なんだか雰囲気作りのためだけの音楽のようで残念な気がします。

 

 

やはり、夏の爽やかなひと時に、リラックスしながら聴きたいものです。

 

しかし台北の夏は今年もずっと蒸し暑かったので、わずかな期間ですがこの爽やかな今の季節にボサ・ノヴァを聴くのが最適と思われます。日本の秋は台湾のそれとちょっと趣きが違いますが、どちらにいても木漏れ日の下で聴いてみたい、そんな音楽なのではないでしょうか。

ヴォーカルはささやくように、そしてギターのリズムはサンバの情熱を伝えて。これがボサ・ノヴァの基本でしょうか。やっぱり、ブラジルへは一度行っておかなければ...


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ツェッペリンに出会う(後) [音楽]

年をとるにつれて、ロックとの出会いは少なくなっていきました。リアルタイムで聴きたいと思うバンドがなくなっていったのです。U2もThe SmithsもOasisも、熱中して聴くことはありませんでした。

その頃からわたしはジャズを聴くようになり、かつてロックに求めていた“熱い血の騒ぎ”のようなものは、例えばクリフォードブラウンのトランペットやバド・パウエルのピアノに取って代わっていきました。ストーンズを除いて、ロックはわたしにとって単なる懐メロになってしまったのです。

ツェッペリンを聴き始めるきっかけになったのは、またしても職場に流れるFM放送でした。仕事が一段落して少しホッとしていた時に流れてきた曲は、「天国への階段」。あっ!あの曲だ、とすぐにわかったものの、これまでこの長い曲を最後までちゃんと聴いたことはありませんでした。隣に座っている同僚のカナダ人・Nigelがラジオのボリュームを少し上げました。

曲はギターのリフとボーカルが絡んでだんだんテンポを上げてくるところでした。Nigelはわたしに、“この頃の音楽にはストーリーがあった。ジェネシスやスーパー・トランプ、ラッシュなんかもそうだ。最近の音楽はただうるさかったり、静かだったりするだけで終わってしまう”と言いました。激しく同意しながらも、英語でうまく答えられないわたしは、“ぼくはこのギターのリフがとても好きだ”と、まるで返事にはなっていないことを言いました。

ジミー・ペイジのギターが“ジャララーン、ジャララーン”と鳴ってから、曲の中でもっともハードなあのソロのパートが流れ始めました。鳥肌がしばらくおさまらないほどでした。なんて、かっこいいギター・ソロ、なんてかっこいい曲なんだろうか。かといって、職場でそんなに興奮しているわけにもいかないので、とにかく仕事が終わってからCDを探しに行くことにしました。そうしてまたたく間に、アルバム作品・レッド・ツェッペリン『Ⅰ』~『Ⅳ』を手に入れました。

 

『Ⅳ』はさすがに傑作といわれるだけあって、飛ばして聴くところが全然ありません。全曲素晴らしいと思います。一曲目のBlack Dog、二曲目のRock and Rollなどは頭の中のもやもやが全部吹っ飛んでしまうほどのド迫力です。音が分厚くて、ロバート・プラントの高音ボーカルも冴えに冴えています。たった4人の演奏でここまで作れる音世界。すごいの一言です。名曲・Stairway to Heaven(天国への階段)の後に続く曲も個性的で捨てがたいものがあります。Going to Californiaのちょっととぼけた感じのカントリー・フォークもなかなか味わい深い。22年をかけてようやく出会ったアルバム。これからその22年を取り返したいと思っています。

その後DVDまで購入してしまって、すっかりツェッペリン・モードに入ってしまったのですが、一つ気づいたことがありました。自分はジャズを聴かなければ、ツェッペリンのよさがわからないままだったのではと。彼らのライブ映像を見るにつけ、そう思います。即興を楽しむかのように演奏するツェッペリン。4人の技術の高さがあってこその演奏なのですが、音楽を型にあてはめて窮屈なものにしない開放感のようなものをこの4人は共有していたような気がします。そして特徴的なギターのリフレーンと、かつて聴いたことがない凄まじいドラミング。その火が出るような演奏は、ジャズの名演「マッセイ・ホール」を思い起こさせました。こういうプロでしかできない音楽は、ジャンルを超えて心を打つものだと思います。

 

 

アルバム『Ⅰ』の二曲目・Babe I'm Gonna Leave Youは大好きな曲。ライブでは当時二十歳の美しきボーカル、ロバート・プラントがジャニス・ジョプリンばりの歌い方でかっこよかったです。

 

Led Zeppelin

Led Zeppelin

  • アーティスト: Led Zeppelin
  • 出版社/メーカー: Atlantic
  • 発売日: 1994/07/21
  • メディア: CD

 

Led Zeppelin IV

Led Zeppelin IV

  • アーティスト: Led Zeppelin
  • 出版社/メーカー: Warner
  • 発売日: 1994/07/21
  • メディア: CD
 
 
レッドツェッペリン ディーブイディー

レッドツェッペリン ディーブイディー

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: DVD

<追記>

ご心配いただいたラーの「痒い痒い」は無事におさまりました。

ラーのためにも、掃除をまめにしなければいけないと反省しました。

 


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ツェッペリンに出会う(前) [音楽]

レッド・ツェッペリンは、音楽史上プレスリーやビートルズと並ぶレコード・セールスを記録している偉大なロック・バンドですが、実はこれまで彼らの音楽をまともに聴いたことがありませんでした。

聴くのを避けていたような気もします。1980年代に多感な時期を過ごしたわたしにとって、ツェッペリンというバンドは70年代の遺物にすぎませんでした。また、ちょっと苦手なハード・ロックやヘビー・メタルのパイオニア的存在だと断言する人もたまにいて、そんな音楽をわざわざ自分から好んで聴こうとは思わなかったのです。

 

当時まだ高校生だった1985年に開催された「ライブ・エイド」。

 

すでにレッド・ツェッペリンはバンドを解散させていましたが、この日、元メンバーの3人がステージに上がりました。この模様を、わたしは高校のクラスメート数人と夜更かししながらテレビで見ていました。ボーカルのロバートプラントは当時ソロで‘Sea of Love’というヒット曲を出していて、MTVのプロモーション・ビデオそのままの、ちょっとダンディな大人の男の魅力をプンプン発散させていました。「ブリティッシュ・ロック三大ギタリスト」の一人であるジミー・ペイジは、人なつっこい、それでいて煮ても焼いても食えなさそうな一癖ある表情が、なんとも印象的でした。

しかし、その演奏は予想に反してあまり印象に残るものではありませんでした。メディアはこぞってこの日の彼らを酷評し、20年後にDVD化された当時のライブの模様にも、彼らのステージは収録されませんでした。翌日、1年留年しているクラスメート(先輩?)がツェッペリンのファンだと知っていたので感想を聞いてみると、「俺が、なんで今ロバート・プラントを聴かへんか、ようわかったやろ!!」と激しく怒鳴られました。 

当時わたしはツェッペリンを聴いたことがありませんでした。だからどうして激しく怒鳴られるのか、さっぱりわかりませんでした。それでも、ライブ・エイドでツェッペリンの元メンバーが演奏したことにファンが狂喜し、そして深く悲しんだことはその後の雑誌記事などを読んでも事実だったようです。

 

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★

ライヴ・エイド★初回生産限定スペシャル・プライス★

  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2004/11/17
  • メディア: DVD

 

ライブ・エイド開催からまもなく22年が過ぎます。

22年前にツェッペリンとすれ違ってから、その後彼らの音楽を聴かないまま時が流れ、ある日突然彼らの音楽はわたしの中に入ってきたのです。

(後)に続く。

 


<ラーの近況>

最近の台北は気温と湿度の高さが尋常ではなく、そのせいでラーが首元をしきりに掻くようになり、病院でノミ駆除の薬を塗布してもらいました。その甲斐あってか、ここ数日はあまり痒がらなくなりました。


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