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ラサで作られたお香 [台北でチベットを知る]

一ヶ月ほど前、台北市内にチベット料理の店があることを知りました。
この店のオーナーと店長は、インドで生まれた亡命チベット人の二世です。
まだオーナーとは言葉を交わしていないのですが、店長はわたしの顔を覚えてくれ、
不躾な質問にも、気さくにいろいろと答えてくれます。


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店内には、ダライ・ラマ14世の肖像写真が飾られています。



店は台湾に住むチベット人たちのネット・ワーク的な存在になっていて、
チベットのことについていろいろ知りたいわたしにとって、とても魅力的な場所です。
今後も随時、このブログの中で記事にしていきたいと思います。


外国の文化を知るには、やはり食べ物が一番。
チベットの食文化に欠かせないものといえば、まずはこの二つでしょう。


tib2.JPG

チベットの主食、ツァンパです。

「大麦を煎って粉にひいたものを練って食べる(中略)ツァンパ抜きの食事は、われわれチベット人には考えられないほどだ。(中略)チベット人にはこの味はなんともいえず美味なのだが、わたしの知るかぎりでは外国人の口にはどうも合わないらしい。とくに中国人は苦手のようだ。」(ダライ・ラマ/山際素男訳『ダライ・ラマ自伝』より)

確かに、外国人のわたしには美味とは言えないかも...
でも、これがチベットの味なのかと思うと、感慨深いものがあります。


そして、チベットの味の極め付けと言えば、これ。


tib3.JPG

バター茶です。

映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で、主役のオーストリア人登山家を演じるブラッド・ピッドが、何年もチベットの地で過ごしながら“バター茶は今でも苦手だ”とこぼすシーンがあります。でも、この店のバター茶は現地チベットのようにヤクのバターを使ったものではないので、結構マイルドで飲みやすく、おいしかったです。


この他にもチベットを感じられる料理がたくさんあります。
それらについては、またの機会にご紹介できればと思っています。



もう一軒、チベットの雰囲気を味わえるところがありました。



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台北の永康街にある「藏喜」は、主にチベットで作られているお香や香水などを販売している店です。ここでは定期的にチベットのラマによる法話や、ヨガ教室などが開かれています。部屋でお香を焚くことが好きなので、ラサに住んでいるチベット人の手作りによるお香を買い求めました。収益の大部分は、主に中国に住むチベット民族の幼い子供たちの教育費にあてられているということを、ホーム・ページで知りました。


普段から信仰する宗教をもたない身ですが、実家に菩提寺が存在する限り、やはり自分は仏教徒なのでしょう。
たまに帰国した折に、仏壇に向かって亡き父に手を合わせるくらいのことしかしてこなかったわたしも、今は毎日香を焚き、手を合わせて祈りたいことがあります。即席の祭壇をこしらえて、チベット民族の自由と平和を祈っています。


tib1.JPG

ご本尊はなぜか猫。
鹿児島の猫神、エジプトの猫神、そしてきみどりさんによる「ラー&マメ 輪廻転生図」(仮題)。


いやはや...


とにかく、祈る気持ちが大切ということで。




<追加>
Amnesty International France:Signatures


フランスのテレビのCMで流されたことから、YouTubeを通して世界中に配信され大きな反響をよんでいる映像作品があります。わずか2分18秒の短いアニメーションなのですが、強いメッセージと簡潔な視覚的表現が生んだ素晴らしい作品です。





コメント(27)  トラックバック(1) 

コメント 27

coco030705

こんにちは。
「セブンイヤーズ・イン・チベット」はいい映画でしたね。
最後のアニメーション、映像としてもきれいだし、メッセージも
穏やかにしかも印象深く伝わります。優れた作品ですね。
大国に翻弄されるこの現状をなんとか変えられないものでしょうか。
国連が弱すぎるのかな。
by coco030705 (2008-06-02 09:15) 

りみこ

こんにちは
うーむ、ホロッとしてしまいましたよ。
弱者にはこうして手が差し伸べられるのことはまれで、きっと多くの人々は苦しいままなのでしょう。
無力さに立ち尽くすだけでなく、何か出来るのではと思いました。
小さなことでも。
家でお嬢に手を合わす時、もう一つ願いを増やしてお願いすることにします。
by りみこ (2008-06-02 09:23) 

ゴーパ1号

>外国の文化を知るには、やはり食べ物が一番。
なるほどです!

アニメーション、妹にも教えてあげよう^^
by ゴーパ1号 (2008-06-02 12:01) 

seita

猫祭壇、かわいいですが大切なものが宿っているように感じられます。
by seita (2008-06-02 12:57) 

Balloon

こんにちは!
チベット料理、興味シンシン、バター茶は聞いた事がありますが、
飲んだことがないです!いつかいろんな国の料理を食べ歩きたいと
思いながら叶っていません^^;アニメーション、グっと来てしまいました・・

by Balloon (2008-06-02 13:43) 

まぐろとわさび

バター茶・・・試してみたいです。
映像は、ただコトバも無くジッと見てしまいました。
シンプルだからこそ、ココロに響くのですね。
by まぐろとわさび (2008-06-02 18:55) 

iharaja

ツァンパって、はったい粉を練ったもののようでしょうか。
小さい頃、おやつに出てくるのと苦手でしたが、今は懐かしく思います。

今こうしているときも世界のどこかで繰り返されているのだろう。
胸が苦しくなるようでした。でも、私たちにも何かができる。
そんなメッセージでしたね。
by iharaja (2008-06-02 22:03) 

りる

アニメーション、素晴らしかったです。
白と黒だけでこれだけの表現が出来るとは…。
とても切なくて、そして美しい作品ですね。
これがテレビCMで流れたというのもすごいですね。
バター茶、飲んでみたいです!
by りる (2008-06-02 22:59) 

鰯母

鯉三さんらしい祭壇ですね。
まずは愛するということが大切ですもんね。
この祭壇には愛があふれています。
きみどりさんのイラスト、とっても素敵ですね~。

by 鰯母 (2008-06-02 23:33) 

べっこら

確かに食文化はその土地を知るためには重要なキーワードですね。
平和が訪れますように!
by べっこら (2008-06-03 00:10) 

ふじのしん

祭壇いいですね。
わたしも無信仰なんですが、人が何かを信じる心というのは大切だなと思います。
大切なのは頭を垂れる事であってその対象ではない・・・こういうところはいかにも日本的なのかも(^_^。

アムネスティのCM、素晴らしい作品ですね。
by ふじのしん (2008-06-03 00:56) 

みーちょん

アニメーション、感激しました。
言葉は要らないのですね。
ところでツァンパってどんな味だったのでしょうか?
粉物が好きなので興味があります。
by みーちょん (2008-06-03 20:31) 

たいへー

普通のバターではダメなんでしょうね。
どんな味なんでしょう?
by たいへー (2008-06-03 20:51) 

linmei

ツァンパはまだ食べた事がないのですが、
長野にも似たようなものがあります。
「こうせん」といって、大麦の粉に砂糖とお湯を入れて
練って食べる物です。昔はよく食べていました。

5月下旬に北京に行った時、
北京にいるラマ僧とお話する機会がありました。
とても澄んだ目をされた方でした。
心にはいつもダライ・ラマがいらっしゃると、呟いたのが
何だか悲しくなってしまいました。


by linmei (2008-06-03 21:57) 

michael

自由というものは素晴らしいもの。しかし正しい指導者が必要ですね。フランス革命も血なまぐさい革命でしたからね。
by michael (2008-06-03 22:09) 

花火師

食べ物っていろいろとありますよね
文化を知るのにはとってもいいかも
ツァンパ食べてみたいな

by 花火師 (2008-06-05 02:43) 

STEALTH

ややや。ネコの祭壇。いいですね。我が家にも欲しいです。本当のネコも拝むかな??
by STEALTH (2008-06-05 18:02) 

鯉三

ココさん:
「セブンイヤーズ・イン・チベット」は、残念ながら劇場で見たわけではないのでちょっと後悔しています。ジャン・ジャック・アノーは挑戦する監督だな、とつくづく思いました。ブラッド・ピットにとっても大切な映画ではないかと思います。
アムネスティの映像、素晴らしいでしょう?久しぶりに「映像の力」みたいなものを見せつけられたような気がしました。

りみこさん:
まったく同感です。社会的弱者や政治的に抑圧されている民族の現状を思い知らされました。何も行動らしい行動をとれないけど、「自分は見ている」「忘れない」という気持ちをどこかに伝えたくて仕方ありません。

ゴーパ1号さん:
食べ物はあなどれません。そこには容易に変えられない人々の習慣が根づいているからです。わたしは海外を旅すると、必ず市場へ行きます。これほどおもしろいところはないと思っています。
アムネスティのアニメーション、ぜひ妹さんにも見ていただきたいです。

seitaさん:
ままごとのようで、お恥ずかしいかぎりです。宗教やその信仰については、ふじのしんさんのコメントにもあるとおり、「大切なのは頭を垂れる事であってその対象ではない」と思います。

Balloonさん:
東京では世界中の料理を食べることができると思いますが、やはりその地に行って食べてみたいですよね。わたしも常にそうしたいと思っているのですが、なかなか...。アニメーション、すごかったでしょう!映像の表現って、パワーがありますね。

by 鯉三 (2008-06-06 00:10) 

鯉三

まぐわささん:
バター茶は変わった味です(笑)。モンゴルでも飲まれているようです。
シンプルだから心に響く...わたしもそう思います。

iharajaさん:
はったい粉を練ったものと同じです。こういう食文化や言語体系などからも、チベットと日本は似通っている部分が多いようです。いずれも中国にはないものです。
アムネスティの映像、ものすごいメッセージですよね。無関心ほど怖いものはありません。それは抑圧を続けるものに加担していることと同じだと思います。

りるさん:
フランス国民の人権への意識の高さは、世界の中でも突出していますね。こんな映像が日本のCMで流れたら一体どんな反応が出るのでしょうか。非現実的であまり想像したくないくらいです。

鰯母さん:
おままごとのような祭壇ですが、ここに好きなもの大切なものを集めてみました。祭壇になっているものは竹で編んだ扉付きの小さな棚です。タイで作られたものです。

べっこらさん:
食はもっとも興味をもちやすいものですよね。そして、その土地の文化と切り離せないものなので、なかなかあなどれないと思っています。

by 鯉三 (2008-06-06 22:38) 

鯉三

ふじのしんさん:
まったく同感です。祈る対象を問うことよりも、自分の祈りたいという気持ちに忠実であることが大切なのだと思います。
昔、とある国際協力のNGO事務局で仕事を手伝っていた時に、タイの貧しい地域で社会活動をしている著名な僧侶を招いたことがあります。言葉は通じなくても寝起きをともにして、いろいろなことを学びました。このお坊様は、“仏心とは、本来すべての人々の心の中にこそ存在するものなのです”とおっしゃいました。なかなか難しいことですが、その言葉をいつまでも忘れてはいけないと思っています。

みーちょんさん:
ツァンパはiharajaさんがおっしゃている「はったい粉」を練ったものです。日本の各地にこれと似たものが存在するようです。チベットでは、ツァンパをスープやバター茶などにつけて食べたりするようです。インド・カレーのチャパティやナンのようにして食べるのと同じかもしれません。

たいへーさん:
そうなんです、ここのは絶対ヤクのバターではないので、本場の味とは別物だと思います。おいしい、おいしくないは別にして、本場のものをその土地で試してみたいものです。

linmeiさん:
長野には「こうせん」というものがあるのですか。まったく同じものだと思います。おもしろいですね。
linmeiさんからチベットの記事でコメントをいただけてとても嬉しいです。中国共産党政府には、多くの民族とその民を率いる能力に限界があるように思えてなりません。今、真に中国の懐の深さが問われているような気がします。

michaelさん:
フランスが王政を市民の力で倒したことは賞賛されこそすれ、市民側と王政側に多大な犠牲が払われたことは、少なくとも世界史の中では軽視されがちです。現代はそういうことも考えていかなければいけない時代なのだと思います。

花火師さん:
やっぱり食べること、飲むことですよ(笑)。
知らない国でも簡単に共有でき、共感できることであることは疑いありません。

STEALTHさん:
今のところ、うちの猫たちはお香を煙たがって、この祭壇の前にはやってきません(笑)。

by 鯉三 (2008-06-06 23:18) 

蟹道楽

程度の差はあるにしても、最近特に社会的弱者が抑圧されすぎています。日本ではここまでの抑圧が無いと思っていましたが、私腹を肥やす天下りや役人、そして後期高齢者保険等々・・・ひどいものです。
またあまりにもおとなし過ぎる日本国民にあきれています。
by 蟹道楽 (2008-06-07 18:33) 

きみどり

まぁ、ステキな祭壇 ^m^
(飾っていただいてありがとうございます)
ネコの神様たちに添えられた折鶴に
しみじみと、でも、あたたかい祈りを感じました。
by きみどり (2008-06-07 23:20) 

鯉三

蟹道楽さん:
かつて「住みやすい国、安全な国」だった日本は今、どこへ向かおうとしているのでしょうか。海外にいると、どうしても祖国を憂えてしまいます。所得の格差が大きくなり、世渡りの下手な人間にはずいぶん住みにくい国になってしまいました。実際は“これではいかん!”と思っている人も多いのだと思います。しかし、そう思う人に限って、すべてにおいて余裕がないものです。経済的、時間的、そして精神的な余裕。すべて揃っていることが理想ですが、このうちの一つでも満たしていれば、何か行動に移せないものだろうかといつも思います。

きみどりさん:
すみません、せっかく送っていただいたイラストにこんなタイトルをつけてしまって。この折鶴は、今年3月にラサで起きた暴動の被害者とその抗議活動の弾圧で虐殺された人々の冥福を祈るために、ネット上で呼びかけられたものです。このチベット料理のお店の人にも折鶴を一つ手渡しました。

by 鯉三 (2008-06-09 23:55) 

kumimin

こんばんは。
ツァンパってはったい粉に似ていませんか?私も小さいときしか食べたことがないんですが父が好きで食べました。
チベットの方が自分の国に安心して住めないってやっぱりおかしいですよね。
「ラー&マメ 輪廻転生図」すてき♡これなら名前だけカトリック信者の私も手を合わせられます♪
世界中の人たちが笑顔で暮らせる日がきますように!!
by kumimin (2008-06-15 02:48) 

鯉三

kumiminさん:
こんばんは。
ツァンパははったい粉と同じものといっていいと思います。
チベットと日本は、食文化や言語がとても似通っていることが昔から指摘されているようです(ブータンもそうです)。
わたしは信仰を持たない者なのですが、本来祈る気持ちというのはすべての人間が持っているものだと思います。立場は違っても、そういうところに忠実でありたいと思っています。
by 鯉三 (2008-06-15 18:33) 

スタッフZ

はじめまして、長順名茶永康店のスタッフZと申します。
今日、拙ブログ(exblogとfc2)からこちら記事にリンクとTBさせていただきました。ありがとうございます。
ラーちゃんやマメちゃんは、可愛いですね。元気ですか?


by スタッフZ (2010-05-23 01:15) 

鯉三

長順名茶永康店のスタッフZさん:
お返事が遅くなって申し訳ありません。ブログを拝見しました。懐かしい台湾の情報を楽しませていただきました。

おかげさまでラーとマメは元気に暮らしています。
関空から台北へ、格安の航空会社が就航したので、近いうちに台湾へ遊びに行こうと思っています。
by 鯉三 (2010-07-18 00:01) 

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